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モンスターの話
テーマ:経済・社会
学校に非常識な文句を言うモンスターペアレンツ、わがままなことを言って医師を困らせるモンスターペイシェント、これはいろんな所にいます。
夕張市立病院の一部を公設民営で経営している夕張希望の杜の理事長村上智彦さんが、この1年に直面したモンスターのことをメールマガジンに書いてました。
「患者の欲しい薬を出すのが病院の仕事だ」
「24時間好きな時に専門医にかかれるのが患者の権利だ」
救急車でも緊急性はないのに、
「タクシーではお金がかかるから」「救急車を呼べば待ち時間もなく入院出来るから」などと公言している。
村上さんは経営上まずいかもしれないと思いながら毅然と対処したら、モンスターの数は減り、法外な救急車の利用者も減り、反対に患者の数は増えたのでモンスター退治には成功しました。
この間、テレビのドギュメンタリー番組で村上さんの活躍をやっていたが、夕張市の近隣の市で市立病院が赤字で医師が集まらずにどうするか市民集会があり、村上さんのところの若い医師が2人ゲストスピーカーに招かれて議論する様子が放映されてました。
招かれた医師は、私たち2人分の給与はこの病院で募集しようとしている一人分と同じなんですよ、でも私たちは地域の医療をよくしようと思ってやってるので給与が安いことは気にしていない、この市が病院に出している額と市民が税金を滞納してる額は同じ、それなのに市は病院にカネを出せと皆さんはいっている、皆さんはふだん札幌の病院を使い、救急のときぐらいしかこの病院を使わないから赤字がたまるんです、へんですよと言ったところ、市民たちは先生の言ってるとおりだと納得した場面をやってました。
モンスターが改心した瞬間です。
千葉県の県立高校で授業料を払わない生徒を部屋に閉じ込めて入学式に出席させないことがありましたが、ラジオのインタビューで杉並区の和田中学の藤原元校長は、顧客主義が行きすぎてモンスターペアレントが出現するようになってしまった、成熟した消費社会の悪弊ですとコメントしてました。
藤原さんもモンスターペアレントに悩まされたのだと想像しましたが、この話を避けている印象でした。思い出したくないことなのでしょう。
大阪府の橋下知事は職員の給与をカットするといったら、職員からこれでは高校生の子供を大学へやれないとかいろんな文句を言われ、知事は、それなら職を変えてもいいんですよと返しました。
民間に転職したり、大学に入ったら働いて稼げばいいのに子供ぽい言い草で、この類も自治体にたかるモンスターです。
モンスターは社会起業の対極にいる人たちで、これが社会起業の邪魔をするので困ったことです。
しかし、上記の例を見ると毅然と対応するのがコツで、本人はうすうすもうモンスターではやって行けないとわかってるから、モンスターに毅然と対応する人に拍手喝さいです。