曽宮一念さんの油彩・淡彩素描展に行ってきました |
行ってきました。
素描が中々、良かったです!単純な太い線と、淡い水彩、すごいなと感じました。
そして、絵のそばに、本人がその昔に書いたコメント(そんなに軽くはないですが・・・)が、
面白かったです。
最初の所に串田孫一さんの、コメントから、
「夕方近く、曽宮さんは、道具を片付けイーゼルを畳むと、帽子を取って、山に丁寧にお辞儀をされた」と曽宮さんの紹介がありました。
「絵描きという職業は、絵を売らなければ食えないけど、本来は絵を描くのが商売で、絵を売るのが商売ではない。売らずにいられたら、どんなにいいか。飢え死にしなければいい、食っていければいい」
「細かくなるのは悪いことだが、大胆に簡単に、そしてこまやかな味を出すことは、難しい」
晩年には、視力が落ちてきた。
「仕事中にナイフを落としても、手探りで探さねば、拾えなくなった。・・・・洋行して2年は、いままで怠けものであった私にとって、もっとも多作した時期であって、後ろから死神に追いかけられて、夢中で描いた」 スペインの村を描いた頃