リタイア・モラトリアムより |
・文化体験型消費をある程度楽しんだ人は、次に人脈拡大型消費に向かう。なぜか、人は自分のやりたいことが明らかになってくると、自分と似たような興味や関心を持つ人と時間を過ごすのが心地よくなる。そして、そういう人たちとは少しでも多く知り合いたくなるからだ。
・最良の情報収拾策は「情報発信」、ではどうするか。私がお勧めしたいのは、リタイア・モラトリアムのうちに自分で、「情報発信できる仕組み」をつくることだ。なぜなら、情報というのは情報発信している人のもとに集まりやすいからである。
・フランスのパリは、一人ものが多い街だ。だが、こうした一人者たちが不思議なことに孤独そうに見えない。それどころか、一人者たちが街の風景に溶け込んで、「絵になる」のである。これが、東京だと。なぜかとても寂しそうに見える。街の空間が、一人者を排除しているように見えるのだ。
・退職直後からしばらくの間は、自由気ままに過ごしても、数ヶ月後には時間にある程度の計画性をもった生活に戻りたがる傾向が強い。
・いわゆる専門家というのは、専門分野に詳しいから専門家と呼ばれる。しかし、異分野の専門家が存在するだけでは、必ずしも解決にならないということだ。むしろ、個々の専門分野のことをよく理解した上で、それを「包括的に統合できる能力」こそが重要なのである。
・企業の早期退職制度の拡大や相次ぐリストラの結果、もはや会社には頼れない、あるいは頼りたくないと実感している中高年は多くなっている。
・アメリカの60代に増える「HOHO」
ホーホーとは、His office Her office の略である。妻と夫が各々のオフィスを持ち、自分の得意の仕事で、お金を稼ぎながら、余暇もしっかり楽しむ生活スタイル。
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