ラジオの時代 朝日新聞 板倉徹教授 |
「ラジオは脳にきく」、(東洋経済新報社)。 和歌山県立医大脳神経外科の教授で医学部長、患者と話をしながら胸の手術をするといった先端医隊で知られる。かと患うと、「題名のない音楽会-(テレビ朝日系)で指揮をしたり、毎週水曜には和歌山放送のラジオ番組「つれもてナイト」 (午後10時〜午前0時)一で下ネタもまじえた医療談議で笑いをとったり。多芸な人なのである。
さっそく話を聴きにいこう。
-ラジオは脳にきくのですか。「はい。映像がなく、音声だけというのがいいんです。例えば合風情報。聴いている人は、雨と風の音から台風の激しさを想像し、道路が冠水していると言われれば、その様子を想像する。この、想像によって少ない情報を補い、視覚化する活動こそが、脳を鍛えるのです」
-そのとき脳はどんな活動を†
「音声は、耳から脳幹を通って側頭葉に入り音として認識されます。宮帯として常識するの
-脳にきくのですか。
「はい。映像がなく、音声だけというのがいいんです。例えば合風情報。聴いている人は、雨と風の昔から台風の激しさを想像し、道路が冠水していると言われば、その横手を想像す
る。この、想像によって少ない情報を補い、視覚化する活動こそが、脳を鍛えるのです」
-そのとき脳はどんな精勤を
「音声は、耳から脳幹を通って側頭葉に入り音として認識されます。言語として認識するのは、側頭葉の言語野。でも、想像力を膨らませていろんなことを考えると、側頭葉だけでなく脳のあらゆる場所を便うんです」
-テレビはだめですか。
「もちろん、テレビでもいろいろ考えさせてくれる番組がありますよ。でも最近は、ただ笑
ってるだけってのが多くないですか。脳に一番悪いのは、一日中テレビをつけっぱなしにして
ボーッと見続けていること。括性化されない脳細胞は死激するしかありません。ふだんから脳
を治発に使っていれば、ぼけにくい。だから、ラジオを聴く生活をお薦めしているんです」
-集中して聴くのがいいのですか。
「情報量が少ないか勾聴いていると集中力も身につく。でも、ラジオには『ながら』の良さもありますね。聴きながら炊事をすれば、脳がとても活性化されます。同時に二つのことをするのは、高度な脳の精勤を伴うんです」
-どんな番組がいいんでしょう。
「まずl;-ス。聴きながら情景を思い浮かべてほしい。との場面想像で、人間の脳と言わ
れる前頭前野が浄発に働きます。それからラジオドラマ。やはり場面想像で頭の中に白分の世
轟を作り上げる。読書と同じ効果ですね。感動するってことも脳にはとてもいいんです」
板倉さんの話に納得しっつ、気になったことがある。聴く側の想像力をかきたてるようなニ
ュースやドラマが放送されているか。送る側の「志」は衰えていないか。