青木「もまれなきゃ駄目」・16年ぶり総崩れの日本勢 |
第2ラウンドを終え、通算11オーバーで予選落ちした今田竜二=ロイヤルバークデールGC〔共同〕
ゴルフの全英オープン選手権は18日に第2ラウンドを終え、7人が出場(谷口徹は棄権)した日本勢は全員予選落ちした。この大会では、1992年に中嶋常幸、尾崎将司、尾崎直道の3人がいずれも予選落ちして以来、16年ぶりの日本勢総崩れとなった。
日本選手は今季ここまでメジャー3戦を通じ、苦戦が続いている。予選を通過したのは全米オープンの今田竜二だけ。ただ、14歳で渡米した今田はあくまで米ツアー育ちの選手。日本ツアー出身選手は「全滅」と言っていい。
日本勢として初めて米ツアーで優勝した青木功は「もっともっと世界の舞台に来て、もまれなきゃ駄目だ。世界の壁は厚い」と経験不足を指摘する。快適なコースでそこそこの賞金が獲得できる日本ツアーという「安住の地」があるせいか、海外参戦に及び腰の選手が多い。片山晋呉のように日本ツアーには出場しながら、故障を理由に早々と欠場を決めた選手もいる。
難コースの厚い壁にはね返された初出場の矢野東、甲斐慎太郎らは「すごく良い経験になった」と口をそろえた。経験だけで終わらせることなく、今後も挑戦を続けることができるか。日本選手が活躍するための鍵になりそうだ。〔共同〕