Enviro-News from Junko Edahiro から転載 |
Enviro-News from Junko Edahiro
No. 1504 (2008.06.30)
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先日、デンマーク大使館の方から、気候、環境、エネルギーについて最も問われ
る問題をデンマークがどのように解決しているのか、というファクト・シートを
いただきました。
その中でも、「これはステキ! ぜひみなさんにお伝えしたいな」と思ったシー
トを、大使館のご快諾を得て、ご紹介します。
(メールでの読みやすさのため、改行を加えています)
~~~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~~
再生可能なエネルギーの島 サムソ島
1997年11月、サムソ島はデンマークの5つの島で行われたコンテストで優勝しま
した。コンテストの内容は、10年間で島のエネルギーシステムを再生可能なエネ
ルギーに変えるというものです。
今日、サムソ島では化石燃料はほとんど使用されず 、電力供給は100パーセント
自給自足で行われています。
1997年、サムソ島のエネルギー源の大半は、化石燃料でした。今日、この島の陸
上に設置されている11基の風力タービンは、島全体に必要なすべての電力を供給
しています。
暖房装置の約70パーセントは、太陽エネルギーやわら、木の切れ端などを燃焼さ
せることによって得る再生可能なエネルギーによって供給され、交通機関に使用
されるエネルギーは、島の沿岸に設置されている11基の風力タービンが起こす電
力によって、100パーセントまかなわれています。
●計画の実行
1998年には、以下の項目を含む10年間のエネルギー転換計画を遂行するため、
Samsoe Energy Company(サムソエネルギー社)が設立されました:
- 電力をまかなうため、陸上および沿岸に風力タービンを設置する
- 総エネルギー消費量を削減する
- エネルギー効率を上げる
- 人々の消費行動を理解し節約を呼びかける
- バイオマスを組み込んだエネルギー源のセントラルヒーティングへの利用を
普及させる
- 個人宅用の小規模な風力タービン、ソーラーパネルを普及させる
この計画を実行する際に最も重要となったのは、島民自身による取り組みと、地
域企業による協力です。企業の多くは、計画に参加したことによって利益を得る
ことができました。またこのプロジェクトは、エコツーリズムなどの新たなビジ
ネスチャンスを島にもたらしました。
風力タービンなどの再生可能なエネルギー技術は、ますます信頼性を高め広く受
け入れられるようになりましたが、交通機関の分野における持続可能なエネルギー
源は、未だに発展途上です。
サムソ島の住民たちは、自動車の燃料にアブラナのオイルや水素燃料を利用する
ことなど、様々な解決法を模索しています。将来的には、自動車やトラックが風
力タービンで起こした水素によって走ると考える人もいます。
●サムソ島エネルギーアカデミー
2007年には、サムソ島エネルギーアカデミーが設立されました。同アカデミーは、
再生可能なエネルギー技術に関わる知識を利用し、サムソ島における成功例を、
展示、実演、コンテストなどを通して紹介しています。また同アカデミーは、企
業や教育機関、燃料関連の組織、政治家などが集まって議論することのできるユ
ニークな場所を提供しています。
島は、エネルギーを自給自足でまかなうというアイデアや目的を実証する理想的
な場所なのです。アカデミー内に設置されているサムソ島のエネルギー事務局は、
大臣や大使、市民代表派遣団、学校の見学、個人研究者など、年間1000人以上が
訪れます。
~~~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~~~
すごい島もあるものですね!やれば、出来るという実例ですね。
小さい島だから、出来るのか、大きな工業がないから出来るのか?
ここだけが出来る理由は、見つけるのは簡単かもしれないけど、
このシステムを学ぶべきなんでしょうね!@