荒川静香さん 日経新聞より |
「後にも先にも、あのときはど自分を追い込んで練習したことはない」。自分自身が満足できる最高の演技で、初めて世界の頂点に立った。演技を終えた瞬間のすべて巻出し切った充実感は色あせない。
何度もフギュアスケートが向いていないとやめようと思ったが、どんな道を選ぼうとも応援すると常に支えてくれた両親。「今度は自分が支えていく立場」と自らアイスショーをプロデュースしながら、氷上の4分間の演技に滑る楽しさを凝縮させる。さっそうと風を切り、流麗にリンクを舞う姿に、次世代スケーターの熱い視線が注ぐ。