インフレ進む世界経済 日経新聞 |
しかし、世界の物価情蓼が大きく変化し始めた。中国経済の成長率もこれまでの一一%前後から八%程度に落ちると見る。インドの勢いも鈍るだろう」
-1日本の景気にもマイナスですね。
「いや、日本は米国とは一八〇堅讐たサイクルに入る可能性がある。食料品などの値上げが相
次いでいるが、まさにデフレから脱しようという瞬間だ。先週の株価や長期金利の上昇は、日本経済の好循環入りの可能性を示唆している」
「最近、中東の有力顧客から日本株運用の増額を要請された。追加資金がドルでも磯式でもなく円債で渡されたから、社内でも話題になった。株式ならば他社での運用を解約して当社に来たのだろ}つと想像するが、今回は債券売り株式買いが始まったと感じた」
「輸出の米国依存度は小さいし、中国経済が五%成長まで急減速すれば別だが、八%成長ならば大丈夫だ。消費者物価上昇率も五%を超えれば、景気にも株価にもマイナス。しかし二、三%の上昇ならば人々の行動を変える効果の方が大きい」
-運用者としては企業の内向きの経営姿勢は気になりませんか。
「株主総会で以前ならば考えられないようなことも起き竃日々の変化は遅くても、五年、十年
単位で考えれば『へえ、こんなに変わったの』という感じだ」
この様に感じる人もいるのだろうか!