浅田次郎さん 日経新聞より |
ずっと書きたいと思っていた中国歴史小説で、賞をいただけたのはうれしい」
一貫して目指してきたのは「面白く分かりやすく美しい小説」という。
細部のリアリズムを重視する。「小説家はウソをついてお金をいただく商売なので、(読者に信じてもらうために)リアリティーをもたせることに最善を尽くさなければならない」。
無類の本好きであり、外出しない日はほぼ毎日一冊のペースで本を読む。気に入った文章は声に出して読み、時に書き写すのは学生時代から。「小説家になるために役立つかは分からないが、本を味わうための方法としてはお勧めします」と笑う。
週末に競馬場に通って「頭は働かせながら体だけを休める」習慣も規則的である。