読書 ”侍の翼” |
現代風に言えば、リストラされるサラリーマンが悲哀をトコトン味合わされて、もう死ぬしかないと思っていると、何か、幸運が訪れて、死に場所が探せない・・・
大金も手にして、これで安泰かと思わせて・・・なかなか憎いです!
「侍の翼」は、なかなか読ませますね!祖父、父、そして息子までもが討ち死にして、自分だけが残され最後の死に場所を求めて、動けば動くほど、死に遠ざかってしまう。
う~ん、最後の最後のところで、こんなことしちゃうなんて羨ましくなってしまいます。思い残すことはないと言うのは、本当のところかしら・・・
著者は、大学在学中に剣道を教えるために渡仏し、そのまま30年余フランスで生活をしていた方です。