■■ ビジネス選書&サマリー |
■今週の選書より
【3】
「意思決定と合理性」の著者、ハーバード・A・サイモンによれば、
世界的に傑出した仕事をした人々は「10年かそれ以上の間、ひたむ
きに仕事に集中していた」人だということがわかったという。
音楽でも、将棋や囲碁でも、天才と呼ばれる人の中には、若いうち
から頭角を現す人が多い。そういう人でも、トップレベルに達する
までには、幼少のころから10年程度の修業期間があるのだ。
特定の分野で、ひとかどの専門家になるためには、10年程度、集中
的に努力することが必要だ。10年後の達成を目指して、2年ごとに
目標を立て、その時々で立ち止まってみるといいだろう。
なぜなら、周囲の条件はつねに変化していくからだ。ひとつの仕事、
ひとつの会社に関わり、2年間、一生懸命やってみれば、だいたい
のことはわかるはずだ。
もし、やってみて、仕事がさっぱり身につかない、一向に会社に親
近感がわかないと思うなら、その時は「自分に向いていない」と判
断してもいいだろう。