お金持ちも大変なんだ!ロックフェラー回顧録 |
第一は、莫大な財産がもたらす家族内外の不幸である。創業者は敬虚なクリスチャンで、宗教令にしたがって所得の十分の一彦教会や公益のために寄付していた。効果的な寄付の難しさを知っていね初代は、どこへ寄付すべきかの助言を得るためにアドバイザーを雇っていた。こうした努力にもかかわらず、初代は社会からの厳しい敵意を免れることはできなかった。
家族内部では兄弟や親子の対立も避けられなかった。生々しいエピソードが回顧される。
第二は、お金がたまることの怖さである。お金がたまりすぎるのは深刻な問題の原因となるようである。前述のアドバイザーは、創業者に対して、その財産が積み重なって雪崩となり、彼とその子供たちを葬り去る危険があると警告していた。われわれもこの警告に耳を傾ける必要がある。これまでの日本の社会では、大きなお金がたまった後に不幸な時代が訪れてきた。
お金を増やす方法よりも、上手に使う方法を真剣に考える必要がある。そのヒントを本書から学ぶことができる。ロックフェラー家にとってはそれは」家族の問題であったが、われわれにとっては社会全体の問題であるという違いはあるが。
なるほどね、3代目でつぶすのも、理にかなっているかもしれませんね!