日本がインドに抜かれた日 大気小機 日経新聞 |
驚くには当たらない。購買力平価で一人当たり国民所得を比較すると、中国は世界百二位で日本の四分の一以下、インドは百四十五位で月本の約九分の一である。中国、インドは、所得水準は低いが、人口が多いのでGDP総額は日本を上回るというだけのことである℃これからも所得水準の低い国々は、先洛諸国へのキャッチアップを目指して成長する。する七人口規模が大きい国のGDPは必然的に大きくなる。こう考えると、日本が世界第二の経済大国であり得た抄は、日本がいち早くキャッチアップに成功した一方、人口大国が日本を大幅に下回る低所得に甘んじた過渡期の現象だったことが分かる。
そもそも経済規模が大きいこと自体にはあまり意味はない。.本当に誇るべきは一人当たり所得(生活の豊かさ)なのだと、早く発想を切り替えるべきである。 (隅田川)