イノベーションの作法 最後 |
問題は、技術者の満足と顧客の満足の間のずれでした、メンバー達が言い訳を始めたら、私はおそれをさえぎり、もしこの車を自分で買うとしたらどうだ、ユーザーの立場で考えたら、こういう装置があれば嬉しいだろう。車を楽しむお客の気持ちを軽視すべきでないと繰り返し話しまいた。・・お金に見合うものを提供するのがエンジニアの良心ではないか。最後はこれが殺し文句でした。
新潟アルビレックス
注目すべきは、同時に有料客の拡大戦略も図ったことだ。無料招待券は町内会などを通して配布するが、配布先は毎回変えた。はじめは無料で来場し、場内の雰囲気や一緒に応援する一体感にひかれ、次第にサッカーそのものの面白さを覚えていった観客は、待ちきれずに自分でチケットを買うようになった。
自らの生き方を持たない人間にイノベーションは起こせない
自分は何をやりたいのか、そもそもは自分は何のために存在するのかと自らに問い、悩む中で生き方を見定める。自らの行き方を確立していない限り、人間はものごとを主体的に考えたり、新しいものを想像することはできず、ましては環境を変えるほどのイノベーションは起こせない。
単なる知恵でなく実践的な知恵を持つ
暗黙知 ⇒ 表出化 ⇒ 連結化 ⇒ 内面化(反省を通じた形式知の体化)
理想の追求は本質を見抜く目を鍛え、実現への執念は知と知をリンクするための不可欠の能力を磨く。やがて気高さとしたたかさを兼ね備えた、ひと皮むけたイノベーターになっていくことを約束しよう。