ネットアスリートになろう! 茂木健一郎さん |
の際に生じる分岐の可能性は天文学的な数字になる。検索、選択をしている中での「出合い」で人生が変わるかもしれない。選択に人間性が表れる。
インターネット上の「経済圏」は、検索と選択が補完し合って完成する。
一体人々はどのようにして選択するのが.不確実性が避けられない状況における選択のメカニズムを脳の働きから解明する「神経経済学」が、そのプロセスを解き明かそうとしている。
何を選ぶかということで、脳は真価何を選ぶかということで、脳は真価を問われる。慣れ親しんだ世界で遊ぶのか、時には未知の領域に踏み込むのか?偶然の幸運(セレンディピティー)を生かすことができるか?検索し、選択することの積み重ねで「自分」がつくられていく。人格が陶冶される。
厳しく、効率良く、しかしゆったりと感じて。ネットを最高に使いこなすためには、運動選手のパフォーマンスのごとき柔軟で敏捷(ぴんしよう)な神纏を必要とする。一人ひとりが、自分なりの「ネット・アスリート」のかたちを目指すべき時代が来たのである。