ガイヤシンフォニー 6番 宣伝? |
「地球の声が聴こえますか 心で聴いて下さい 地球交響曲」
18年前、この呼びかけから始まった映画「地球交響曲」シリーズも今回で第六作目、
初めて地球の声すなわち“音楽”そのものを主題とする作品となりました。
私は、この宇宙の成り立ちも、母なる星地球の生命システムも、生態系も、人間の体
や心の仕組みも、社会や文化の構造も、この世の全ての存在は、刻一刻と変化しながら
生演奏されてゆく“音楽”のようなものだ、と思っています。ミクロの原子から大銀河
まで全ての存在が、それぞれに独自の“音楽”=振動波(バイブレーション)を奏でてお
り、その“音楽”が互いに響き合ってこの世界が作られている、という考え方は、最近
の量子物理学に依って証明されつつあります。
これと同じ考え方が古代インドにもありました。「ナーダ・ブラフマー」=「音は神
なり」という教えです。もしこの宇宙になにか「大いなる意志」があるとすれば、それ
は「全ての存在が多種多様な“音楽”を奏でながら、それが互いに響き合ってさらに壮
大な調和の“交響曲(シンフォニー)”を奏で続けること」ではないでしょうか。
調和の“交響曲”の創造に参加するためには、自分以外の存在が奏でる“音楽”を聴
く耳が開かなければなりません。他の存在が奏でる“音楽”に耳を澄ませることに依っ
て、今、この一瞬に自分が奏でるべき“音楽”が生まれます。「地球交響曲第六番」と
このサウンドトラックCDが、閉じかけている私たちの“耳”を開いてくれることを心か
ら祈っています。
(龍村 仁)