ロナウジーニョ泣いた 失敗世界一 |
決勝を観戦した日本代表のイビチャ・オシム監督(65)はバルセロナに対して厳しい見方を示した。試合の感想を求められ、「片方のチームは試合をスペクタクル、見せ物ととらえ、片方は生活のためのものと理解していた。そして後者が勝った。サッカーはチャンスの数を競う競技ではない」と一気にまくし立てた。
指揮官自身、人が流動的に動き、ボールも回るバルセロナのサッカーを認め、理想とする。だが、この結果で、美しいサッカーで勝つということも痛感した。「今日はっきりしたのは、エレガントにやって勝つというのがいかに難しいかということ」と振り返った。
改めて運動量の大切さも訴えた。「現代サッカーがよく表れた試合。1人のために周りが走らなければいけないサッカーでは間に合わない。それが失敗した」と指揮官。あえて名前は挙げなかったが、攻撃だけに専念したロナウジーニョらに物足りなさを感じたようだ。「日本代表も同じ教訓を学ぶべきだ」とし、この日の試合を今後のチームづくりにも反映させるつもりだ。