前に、丸山健二さんの本「イヌワシ賛歌」を読んでいて、気になったのですが、
さてさて、本だけでも読んでみるかな?
でもな、「酒なくして、なにが人生」だもんな・・・・・
<アルコールの彼方に>アルコールの彼方にに一体何が見えるのかは知らないが、俺は酒無しのこの世を送ってみせる。
酒に支配されている時間を、たとえばおれ自身を支配するために使いたいと考える。
「しらふで生きる」の内容紹介
痩せた! 眠れる! 仕事が捗る! 思いがけない禁酒の利得。
些細なことにもよろこぶ自分が戻ってきた!
4年前の年末。「酒をやめよう」と突如、思い立ち、そこから一滴も飲んでいない作家の町田康さん。「名うての大酒飲み」として知られた町田さんが、なぜそのような決断をしたのかを振り返りながら、禁酒を実行するために取り組んだ認識の改造、禁酒によって生じた精神ならびに身体の変化、そして仕事への取り込み方の変わるようなど、経験したものにしかわからない苦悩と葛藤、その心境を微細に綴る。全編におかしみが溢れながらもしみじみと奥深い一冊。
追記 2019/11/17
なんか、飲まない作家の話があったな〜と思って探してみました。
ありました、浅田次郎さんでした。
下戸の福音
飲めぬ体質ではあるまい。父も母も酒豪で、ともに肝硬変から肝癌という王道を歩んで世を去った。そうした父母を見続けてきたので、酒を怖れたと言えばはずれではあるまい。
しかし異論はある。洒は飲んでしまったら最後、読み書きができなくなる。実際にはどうか知らぬが、たぶんそうにちがいない。何にもまして読み書きが好きであった私は、ゆえに酒を生活に持ち込むことができなかった。
何を大げさな、と思われる向きもあろうが、 酒を知らぬ者の目にはあの飲んでいる時間、加うるに酔うている時間は、まこと時と金の空費としか映らぬのである。しかも夜ごとの累積を思えば、とうてい覚える勇気はなかった。 作家浅田次郎