自分を信じて 佐藤初女 朴 才暎著 |
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2019年 06月 03日
最初に知人に連れられて行って会ったのは、いつだったのだろうか?
地球交響曲の映画会だったのかな?
あの初女さんが海を好きだったというのは、最初信じられませんでした。 そうだったのか・・・・・ やっぱり、大した人だったね〜 <抜書> ・一緒に食事をするというのは、命の分かち合いです。 ・私は前に進んでほしいと思います。私は現在の気持ちをさらに深めていきたい。心の位置のために立ち向かいたい。 ・今は理屈が多くて、同じことの繰り返しをしています。私はこの本ができたことが嬉しい。それほどいつも韓国(朝鮮)に心を寄せています。少しでも戸が開いてほしい。 ・初女さんは「面倒くさい」という言葉が嫌いで、「口先より行動が大事です」といつも言う。気の毒だと思うなら、もうその瞬間にその人のために何か行動を起こす。「ある一定のところまでは誰でもするでしょうそこから、もう一歩踏み出すことが大事なんですよね」 ・「乱暴に皮を剥かれたり切られたりしたら、野菜も痛いでしょう?野菜もいのちですからね」 ・初女さんの「聴く」は、言葉さえ必要としないような、ひたすら「聴く」であった。 ・初女さんのある権威の評価はたった一言、「だって、心がないもの」と厳しかった。 ・眠りというのは目覚めのある死だと私は考えているが、起きて(生きて)いる限りは動く、眠るときは何も考えずに安心して寝落ちるというのは、初女さんのように神を信じて身を任せることのできる者だけの特権なのだと思う。「神の計らいは限りなく、私はその中に生きる。それが現在の私の心境」と初女さんはいいきった。 ・食こそ身体を養う命なのだ。その時から病気は食事で治すと決意した初女さんは、それまで飲んでいた薬を捨ててしまう。食に向き合う初女さんの出発は、一尾の鯛からであった。 ・幼い頃に既に萌芽していた、自分のことは自分で納得して決定していきたいというあり方は、後の「森のイスキヤ」の活動においても重要な思想的支柱となり、キーワードにもなった。 ・「・・・・私は海が大好きで、海が憧れだから、結婚して夫について移った弘前には海がないのが苦しくて、苦しくて。がっかりして右向いて、左向いて、後ろ向いて、海を探して、涙、涙の毎日でした。無理に慣れましたね。自然にではなくて」 ・「私は海を常に想い出しますね。実はそんなに想っている人は居ないでしょ?あのへ、真っ暗なね、全部を黒塗りにしたような黒なの。あの時、皆はどうしているんだろうと思って甲板に上がってみたら、誰もいなくて音もないし風もない。ただ船が一艘漂っている感じで、何もないの。もしもここで船がひっくり返ったりしたら、もうこれで終わりなんだと、それはそれでいいんだ、と。その中に立って、あー、こういうことなんだと味わって、船室に帰りましたね。・・・・ ・「それが今、私が人にとって大事なのは土だと言えているのは、海の前に土があるでしょう、本当の土台。海だって底は土ですからね。・・・・」 ・「あー、さっぱりした。約束して実行してしないくらい辛いことがないわね」・・・・誰かのために誠実に事を果たすこと、約束守って実行すること、これこそ初女さんの原点であり、本質であると心が改まるようであった。 ・「朴は在日ですか?」自分もだという。「え?」と驚くと「いやー、先祖が1300年前に来ましてね」という。思えば、そのユーモアあふれるおおらかな発言こそが、この大きなコンサートの真髄であった。 ・「やっぱり行動なんですよ、行動。そこから入っていかないとね。みんな入り口から入って、後ろからゆっくりゆっくりやっているけれど、それではいけないと思う。行動は難しい。小さいと思われるけれども、大きくなっていきますからね」 ・初女さんが「面倒くさがる」を何よりも厭うのは、そこに心も神も宿る余地がないからである。 ・沖縄の<海のイスキヤ>、霊場・斎場御嶽の麓の高台にある<海のイスキア>の眼下には、初音さんの愛するはろばろとした海が広がり、沖縄の人たちが敬してやまない聖地・久高島が見える。 ・「いい加減に妥協すると苦しみが残る。苦しいときにはとことん苦しみぬいて答えを出す」というが、この年齢での決心には驚かざるを得なかった。生きる姿勢とは年齢に関わらないということを、改めて教えられた思いであった。 ・初女さんの長寿の最大の要因は、何よりも与えられた命を尊び、最後まで生ききるという決意である。自らの体の声によく耳の耳を傾け、命を丁寧に生きる。変にものごとに抗わず、人生のあれこれのできごとを素直に生きて味わうことによって、初女さんの九十四の年月は、特別に健やかな時間となってきた。それにもう一つ、初女さんの好物は、食事の時のビール。酒は百薬の長、いつも相伴させていただいた。 ・「迷える迷える人たちが、何かをいってください、と答えを求めるでしょう?でも、何かをいってくださいではなくて、自分がその中でなにかを掴まないと、掴めないんだよね。それが、今を生きるなんですよ」 ・ろうけつ染めは、当時は高級なものとして知られ、学生の頃から憧れながら病のために習うことができないでいた。諦めずに思いを温め続け、・・・・自由な発想で色を自在に作り、独創的な絵図を描いていく。その喜びこそが人が生きていくということであり、命を燃やす、生きているということではないか。染は心の表現だった。「出来上がった作品を競ったり、人のものと比べたりは絶対にしないんですよ」純粋にただ染めることの歓び、その純粋な歓びが作品の命となり、真に美しい作品となる。作り上げたという歓びが、また次の創作の力となる。後年の初女さんの料理とも全く同じことであった。 ・「変わりもので。誰が何と言ってもいるいる揺らがないものね。自分でこれ、と思った時は」初女さんの「素直に生きる」の素直は、人の意見にそのまま従うことではなく、自分の感覚、信じたことに従って、その道をまっすぐ生きるということである。 ・まなじりを決する、必死になる、はもちろん、「一生懸命にやる」という言葉すら初女さんの中にはないと言う。誠実で、最後まできちんと仕事をやり通す責任感ある初女さんの姿勢は、一生懸命にも見えるが、懸命なのではなく、神の意志を受けてそのままに生きる素直さであると本人はいう。 ・頭で思うことと、肉体の感覚から来る実感。それを丸ごと一つのものとして受け入れることは、佐藤初女さんに独特の人生観、哲学、思想、行動をもたらした。何事もあきらめない、しかし急がない。 ・「そういうような難関をね、反対を押し切って、何も心配しないで。それがまぁ、今を生きる、でしょうねぇ」 ・丁寧、と言うのは、残念ながらある種の余裕のある暮らしの中からでないと、生まれ得ないものである。 ・17年間の長きにわたる闘病の日々も、働きどうしてきた日々も、全て無駄ではなかった、ただ捨ててきたような時間ではなかった、あの日々があって今の自分があると初女さんはいう。あの日々を乗り越えてきたという思いが迷いのない自分を支える自信となり、苦しむ人に寄り添う心に繋がったと思えるからである。 ・ゆで時間や火の強さなどというものをいうのも、鍋の中の野菜の様子をじっと見ていると、ばたばたと荒々しくなどできない、ほど良い頃合いというものが自然とわかってくるように思えました。初女先生は料理をしながらさまざまに考える、料理には深い意味がある、深いものを感じる、といますが、本当にその通りで、料理をしない人はもったいないですね。 ・オモニの絶句、驚愕したような悲しみの沈黙が、受話器を通してこちら側に伝わってきました。なんという娘でしょう。それがオモニとの最後の会話になりました。 ・人の晩年は一人であるべきではないと私は思う。人の命は、他者の命と向き合い、息づかいと触れ合わなければ生きていけないものである。 ・座右の銘は、ジョージ・バーナード・ショーの言葉「人は自分の置かれている立場を、すぐ状況のせいにするけれど、この世で成功するのは、立ち上がって自分の望む状況を探しに行く人、見つからなかったら創り出すひとである」 ・「私には怖いものがありません。死さえ、怖いとは思いません。どんな経験か、楽しみじゃありませんか。つまり、人生に悔いがないということなのです」 ・ターシャが最晩の日まで大いなる満足の中に自分らしく生きられたのに比べ、初女さんはどうだったのだろう。 決定的な違いは、初女さんが生涯を神の子として生きようとしたのに対して、ターシャは神を信じなかったことでことである。
by nandemokoukisin
| 2019-06-03 15:35
| 読書ヒストリー
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