バッタを倒しにアフリカへ 前野ウルド浩太郎著 |
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2017年 08月 05日
ファーブルに憧れて、昆虫学者になった、彼に待ち受ける苦難、苦闘の日々
めちゃめちゃ昆虫学者の楽しい楽しい現場体験記です 無収入になる恐れから、必死になって、白眉プロジェクトに申し込むあたりとか、 バッタに食べられたいと緑のタイツに着替えてバッタの大群の前に飛び出すとかでも、自分の好きなことをして、飯を食うというのは、大変なことなのでしょうね! でも、面白いです、この本!! <帯みたいなもの> 本書は、人類を救うため、そして、地震の夢を叶えるために、迎え博士が単身サハラ砂漠に乗り込み、バッタと大人の事情を相手に繰り広げた人の日々を綴った1冊である <抜書> ・「神の罰」=バッタの大発生 バッタは漢字で「飛蝗」と書き、虫の皇帝と称される。私が研究しているサバクトビバッタは、アフリカの半砂漠地帯に生息し、しばしば大発生して農業に甚大な被害を及ぼす。その被害は聖書やコーランにも記され、一度大発生すると、数百億匹が群れ、天地を覆い尽くし東京都位の広さの土地がすっぽりとバッタに覆い尽くされる。農作物のみならず緑という緑を食い尽くし、成虫は風に乗ると1日100キロ以上移動するため、被害は一気に拡大する。地球上の陸地面積の20%がこのバッタの被害に遭い、年間の被害総額は西アフリカだけで400億円以上にも及び、アフリカの貧困に拍車をかける一因となっている。 ・モーリタニアの文化は、そこに困ってるものがいたら手を差し伸べ、見殺しにすることはない。持っている人が持っていない人に与えるのは当たり前のことだ。 ・自分たちがどんなに大変な目にあっても、自分よりも困っている人がいたら、自分の身を削ってでも助けようとするこのモーリタニアの献身的な精神は、いついかなる時でもぶれない。厳しい砂漠を生き抜くために、争い奪い合うのではなく、分け与え支え合う道を選んできた。 ・昼に飲むビールの幸せたるや、自分はこのために生きてきたと言っても過言では無い。外のテラスで、渇いた喉にビールを流し込む。格別にうまい。なんも知らぬバッタがテーブルに飛んできて、酒の相手をしてくれる。 ・「あなたが不満を持っているなら、周りを見回してあなたが置かれている環境に感謝すべきだ。幸運にも私たちは必要以上にものを持っている。際限なく続く欲望に終止符を」とメッセージがする添えられていた。 ・そこで、ぴんときた。「人の不幸は蜜の味」で、私の不幸の甘さに人々が惹かれていたのではないか。実感として、笑い話より、自虐的な話の方が笑ってもらえる。本人としては、不幸は避けたいところだが、喜んでもらえるなら不幸に陥るのも悪くない。 ・数日間追跡することで、無秩序に動いているように見えていた群の活動に、うっすらと法則性が見えてきた。このとき、不思議とバッタの次の行動を予測できるようになっていた。極度に集中し、五感全てがむき出しになっているようで、端のわずかな動きの違いに気づくことができた。体に宿ったバッタ博士としての真価を遺憾なく発揮できている。私の本気を受け止めてくれる。言及できることがこんなにも幸せなことだったのか。研究が心底好きだということを改めて感じていた。 ・夢を叶えるためにどんな苦労が待ち受けているのか、想像もできなかった。夢の裏側に隠された真実を知ることで、また一歩ファーブルに近づけた気がしていた。 ・ぜひ、夢を持つことの大切さを中央高校生に伝えてほしい」というのが、宮崎校長からの依頼だった。一年前の今頃は絶望の無収入を控えており、夢なんか語ったら高校生たちから同情されるだけだったろうが、今は夢と希望と満ち溢れた34歳。自分のように頭が足りなくても、大勢の人たちに助けられ助けてもらいながら努力を続け、運がよければ「バッタの研究をして給料もらう」という無茶な夢すら叶うのだ。 ・夢を語るのは恥ずかしいけれどけど、夢を周りに打ち明けると、思わぬ形で助けてもらえて流れが良い方向に向かっていく気がする。夢を叶える最大の秘訣は、夢を語ることだったのかなと、今気づく。 ・コンビニに入ると、商品の多さに戸惑い、おにぎり一つ手に取ることさえ贅沢すぎて、罪悪感を覚えるようになった。幸せのハードルが下がっただけで、こんなにもありがたみを感じるものなのかと、自分の中に起こった変化に驚いた。
by nandemokoukisin
| 2017-08-05 22:55
| 読書ヒストリー
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