毎日すること。ときどきすること。 有元葉子著 |
単なる、料理研究家じゃなくて、人生探求家だと思います。共鳴するところが多いです。
特に、外反母趾のところが、それを足指のエクササイズで治そうとするから大したものです!
本当に野尻湖とイタリアに家があるみたいだ、野尻湖には、車でちょいと行ってしまうようなので、お歳を聞いてみたいな、でも、不思議に見つからない、そこだけが不満です(笑)ときどきすることが、どきどきすることに見えてました(笑)
・山の暮らしは不便です。部分を味わいに行く……というとヘンですが、そんなところも少しあります。電気がちゃんと点くか、お湯は出るか…心配だらけ。
・だから私は時々、自分のいる環境をがらっと切り替えるのです。山へ行きたくなるのは、そのせいです。固まりたくないと、本能は訴えかけてくるのでしょうね。
・一人旅は、自分で決めて、自分で責任を取ることの連続です。生きる力がつくし、頭の中が固まる暇がない。私は一人旅をすることで、人として自立できたと感じるほどです。
・「村のお祭りがあるから来なさい。家に泊まりなさい」とか言われて、すっかり仲良しになってしまう。これが、一人旅の面白さ。つまり、自分の立っている地面がぐんぐんと広がる。自分の行きたいいる時間がグッと濃くなる。それはとても開放的な気分です。
・どんなことでも「自分ひとりでなんとかできるでしょ」とまずは思ってしまうんですね。
・きっと、習い事にゴールは無いのでしょう。1年後にどうなっているかではなく、「今」なんだと思う。
・ピアノは野尻湖の山の家においてますので、昼でも夜中でも、誰に気兼ねすることもなく弾く時間はとても楽しい。
・こういう「一人遊び」って、すごく大切だと思うのです。ランニングでも、山登りでも、お菓子を作ることでも、家の片付けでもなんでもいいのですが、ひとりで楽しむ時間を持っていると、大勢でいることも心の底から楽しめます。
・人は困難を乗り越えなければ、その先へいけないのだ、と。「やろう」という強い意思があれば、困難に思えることも、たいていは成し遂げることができる。そう、肌身で感じています。これは、もの作りに限らず、生きること全般に通じる話しです。
・生きている以上、つねに棘の道だと思います。困難が押し寄せてくるのは当たり前で、「苦しい状況が来た」という事は、それを乗り越えるということ。乗り越えたときには人として、一回り大きくなれるのだから、困難が来たら、ありがたく思って受けて立つほうがいい。
・困難を乗り越えるために、頭や心の中をかき混ぜて生きてきた人は、やさしさや思慮深さが自然と身について、中年以降になんとも言えない魅力を持つことができる。たくさんの素敵な人を見てきて、そう確信しています。
・日本人にとっては珍しいことでも、世界という視点で見れば大したことではない。そうして、ますます、自由を手にして手にした感覚があります。