不要なクスリ 無用な手術 富家 孝著 |
・安易にクスリは飲むな、降圧剤、降コレステロール剤等
・ガンの早期発見、即手術には、危険も伴う
・腹腔鏡手術は経験のない医者では危険である
・高齢になったら、平穏死
<抜き書き>
・医療費の8割は無駄である。大多数の人は、歳を取るとともになんらかの病気を発症して、医者の世話になります。そうして、おそらく死ぬまで高額な医療費を払い続けています。しかし、その約8割は無駄なのです。
・医者の私から見ると、たとえば高血圧で降圧剤を常用している人のほとんどが無駄な医療費を払っています。なぜなら、歳を取って血圧が高くなるのは当たり前で、よほど危険が数値でない限り、降圧剤を飲む必要がないからです。
・これから医療費はどんどん上がっていくのです。いくら日本は国民皆保険で、どんなに費用がかかっても3割負担で済むとは言え、制度そのものが大きく変わっていくので私たちはそれに甘んじていられなくなります。
・医者が紹介状を断る理由はどこにもない
(1)患者が依頼した時
(2)医者が他の病院で診てもらった方が適切だと判断した時。
・年配の方に私が言いたいのは、歳をとったら、自分の体が発する際に謙虚になること。そして、できるなら同じような体験をしている医者の方が、そのサインをわかってくれるということです。
・血圧の基準値については、一般の方がぜひ目安にしてほしのは「90+年齢」と言う基本数値です。私が医者になってからは、ずっとこれを目安として高血圧の治療が行われてきました。これは今でも有効な基準なので、血圧を見るときは常にこの「90+年齢」を頭の中に入れてほしいと思います。
・生活習慣病は、その名の通り、日常の生活習慣が引き起こすもので、ある日突然、風邪のようにウィルス感染で起こるものではありません。生活習慣病と言えば、「高血圧」「脂質異常症」「糖尿病」「肥満」の4つが代表的なものとされていますが、いずれも病気ではないので、症状が出たら元の状態に戻すのは難しい。つまり、治らないのです。老化は遅らせることができるかもしれませんが、若返ることは不可能です。
・風邪薬と言うのは対症療法なので、そのために、多くの医者が総合感冒薬から解熱剤、咳止め薬など、何種類も患者に出しています。これは市販薬でも同じことです。
・歳をとれば血圧が高くなるのは自然の成り行きです。歳をとれば、若い頃に比べて血管は硬くなり、腎臓の働きや血圧の調整に関係する自律神経の働きも鈍くなってくるからです。
・女性の場合、閉経後にはLDLコレステロールが高くなるので飲む人が多いのですが、これは疑問視されています。スタチンには筋肉が溶ける「横紋筋融解症」と言う副作用もありますまた腎不全や肝不全を起こすリスクもあるとされています。
・抗がん剤は一般的な意味ではなにも「効いていない」のです。抗がん剤の効果には、このような「ガンの縮小効果」とともに「症状の緩和効果」「延命効果」などが挙げられますが、副作用の大きさを考えると実は「縮命効果」の方が大きいとさえ言えるのです。
・現在、胃がんは早期で発見できれば治癒率は90%を超えているので、50歳以上になったら胃がん検診は、1回は受けておくべきでしょう。その後は2年おきとされますが、もっと間分けても問題はありません。
・人間ドックのような検診でガンが発見されることが果たして良いことなのだろうか?と疑問です。あくまで「イフ」ですが、発見されても症状がなかったのですから、手術を受けないと言う選択もありえたのではないでしょうか?そうすれば、川島さんはもっと長生きできていたかもしれません。
・「食べることは、生きること」とよく言われます。ならば、それが自分の力でできなくなった場合は、果たして本当に生きていると言えるのでしょうか?
・人間は誰しも死ぬ間際になると物を食べなくなり、水もほとんど飲まなくなります。そして、飲まず食わずの状態になってから一週間から10日で死んでいくといいます。・・・・こうしてその飲まず食わずになると、人間はそれまで蓄えてきた体のなかの栄養分や水を使い果たし、枯れ木のように死んでいきます。だから、自然死は餓死ということになります。
・本当の医療行為とは、人間をできる限り自然死にしなせるということに尽きます。