虹の岬の喫茶店 森沢明夫著 |
・人間って生きてるうちにいろいろなと大切なものを失うけど、でも、一方では「アメイジング・グレイス」を授かっているのよね。そのことにさえ気づけたら、後は何とかなるものよ。
・俺の経験では夢を追いかけない人生を選ぶにも、十分に勇気がいると思ったけどな。
・人生はね、あなたが持っているよりずっーと短いわよ。一緒にいられる時間は1分1秒、無駄にしないこと。ほら行って。
・僕は、人生の法則をひとつ改めることにした。いわくー。
ピンチは…、最後にチャンスを連れてくる。
・間違いを犯す自由が含まれていないのであれば、自由は持つに値しないー(インディラ・ガンディ)
今夜のあなたにも、間違いを犯す自由があったはずよ。次から間違いなければ、今夜の経験はきっと無駄にはならないわ。
・いろいろあって、自分の未来に夢も希望もないんだったら、他人の未来を祈ればいいじゃない。あなたにとって大切な人の1人や2人、いるでしょう。そういう人の未来が少しでもいいようになりますようにって祈って、そのために行動していれば、人はそこそこ素敵に生きていけるのよ。
・静かで満ち足りた大人だけの夜は、凪いだ春の海を漂うような、穏やかできらきらした時間だった。
・とたんに、自分の内側に「空っぽ」が溢れ出して、胸がいっぱいになった。空っぽで胸がいっぱいになるなんて、矛盾だよな、苦笑いをした。
・あなたにも自由に生きる権利が与えられているけど、他人に迷惑をかける自由だけは与えられていないのよ。
・過去な懐かしむことって自分の生きてきた道のりを受け入れられている証拠でしょう。辛かったことも含めて、これまでの人生の積み重ねを丸ごと肯定できた追懐できるのよ。もっと言えば、その積み重ねそのものが、今のあなたたちなんだから、自分を肯定して、受け入れて、大事に出来ているってことになるでしょ。
・自分の積み重ねてきたモノを大切に思えて、他人の積み重ねてきたものも大切にしてあげたいって思えたらー。きっとその人は大人になれたってことなんだと思うわ。
・蠟燭の灯りを頼りに、私は丁寧にコーヒーをドリップした。おいしくなれ、美味しくなれ。
・太陽と、
にわか雨と、
私の、
位置関係。
私は、なんて馬鹿だったのだろう。この何十年もの間ー毎日私が探すべきものは、夕焼けではなくて、朝焼けだったのだ。
・美味しくなれけん美味しくなれ。幸せな泣き笑いで、魔法の呪文を唱えながら。