石門心学講演会 講師 藻谷浩介氏 2014/11/21 |
しかし、今日は、高知で3回の講演をこなして、この講演が終わると毎日放送に直行すると言ってましたので、お疲れだったのかもしれませんね。
それと、あまり、藻谷さんを知らない高齢の方が多かったのも、イラ立ちの原因かも(笑)
・今の風潮は、カネだけ、今だけ、自分だけで動いている。
・今巷?では、日本の足を引っ張っている限界について、いろいろ言われているけど、さっぱりわからない。それは、
①国際競争に負けている
②経済成長が低すぎる
③デフレで、物価や地価が上がらない(下がっている)等だが、分からない
現実は、
・子どもが減って、社会が縮んでいる
・エネルギーの使い捨てで、限界がきた
・貯金(特に高齢者)が消費に回らない これが真の原因だ
株価が上がっても、なんのメリットもない
震災時 8,500円の株価が、今年 17,000円になったが、個人消費、小売の売り上げ総額は変わっていない。
賃金が上がれば、消費が増えると言っているけど、今、働いている人の割合はどのくらいか皆さん分かりますか? 49%ですよ、たとえ賃金が上がっても、日本全体ではワーク(機能)しない。
東京は、9軒に1軒は空き家、大阪は、8軒に1軒が空き家、空き家がある以上、地価は上がってこない!
それに、失業率は、過去10年3%代、失業率が改善しても、もうたかが知れている。
識者たちは、言う、
・マネーを稼げば、問題は解決する
・マネーの世界では負けたらおしまいだ 等いうのは、似非科学由来の強迫性妄想
それで、お金を持っている人でも使わない、お金使って終わればいいじゃないですか!
バブル時から、この小売売り上げ総額(通販を含む)は変わっていない!
バブル時146兆円、現在141兆円
輸出はというと、
バブル期41兆、震災前は、64兆円と、1.5倍に増えている。
アベノミスク後、
輸出で儲かっている人が、カネを使わない
株は上がれが、また下がる
個人販売額に変化はない
結局、金融緩和は景気に関係がない
小売販売額は、働く人の数に比例するだけ、人が減れば売上が下がる道理です
そこで、里山資本主義
すでに里山に住んでいる人は、元気!
里山の集落、島の集落には、カネには無価値の資源が眠っている
①お金と資源の奪い合いに狂奔せずとも「里山を食い物」にすることで、豊かに生きていける
②里山は多くの人口を養うことはできないが、まだまだ、新規参入は大歓迎である
③自然相手で、人間同士の勝ち負けは無意味
お金より、人との絆、生活術がものをいう
里山資本主義を資本主義と対比すると
・資本主義
①自分が一番、今が一番、際限なくカネを貯めこむ
②なんでも、カネで買う
③未来/次世代から搾取する
(地下資源、水、土壌、大気、借金、やたら汚染物質を構成に残す)
④自由競争、
社会が滅びずに続く、代わりのない中継者になって、次世代にバトンを渡す
なんでも自給自足(すべてではないけれど・・・・)
・里山資本主義
①社会が滅びずに続く 代わりのない中継者になって、次世代にバトンを渡す
②何でも自給自足(もちろん買うものもあるけど・・・)
③循環再生の可能の中で、ほどほどに稼ぎを使う
使ったものを元に返す、インフラと正常な環境を残す
④コラボレーション(強調してたな!)、物々交換、協働
最後には、あの柔道の山下さんの言葉をかりて
本当の成果とは、個人戦での高得点ではありません。
皆んなが、お手々をつないで、走る徒競走で、
全員がゴール出来る力、落伍者を出さないことが本当の成果であると!!
同じテーブルの大蔵省での役人さんだった人が、終わった後、黒田総裁のことをあれだけ言うのは許さんって言ってたけど、別に間違ったこと言ってるわけでもないし、信頼する上司のことを言われたからって・・・
それと、俺も里山育ちだけど、若い人が一週間も耐えられるわけないって、里山資本主義なんて絵に書いた餅てきに吐き捨ててたけど、今若い人が、里山なり、田舎に行っていることは事実なんだけどな〜
理解してもらうのは、難しいだろうなって、思いました。
あの人に聞く、里山の力
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/jp/satoyama/interview/motani01.html