いわせてもらおう 朝日新聞より 9/6 |
お盆は毎年、親戚一同が寺の納骨堂に集まってお参りする。今年のお参りでは、5歳の孫が突然「おばあちゃん、玉手箱を開けて」と言い出した。孫が指さしたのは、骨つぽを入れた桐の箱だった。
(神戸市・開けたら、おじいさん?・61歳)
◎動物使い?
車を買い替えようとしていた5年ほど前、機械好きな私はマニュアル車を希望していた。機械音痴の母は、私が不在時に自宅へ来た販売員に「娘はアニマル車に乗りたいようだ」と訴えた。思いは伝わり、送られてきた見積書には、ちゃんとマニュアル仕様の普通車と書いてあった。
(仙台市L馬にも乗ったことがない娘ですが・52歳)
◎約束の場所
78歳の夫は腰痛で杖をつき、リハビリ中。私はひざを痛めて通院中。2人とも出先で災害などに遭っても、遠くて坂道がある市の指定避難所へは行けない。「いざという時に落ち合う場所を決めておこう」と言うと、夫はしばし沈黙後、「あの世かな」。
(奈良市・確かにいつかは落ち合う場所だけど・79歳)
◎歯抜け自慢
7歳の兄と4歳の妹がけんかを姶めた。口のたつ妹を前に、劣勢が続いた兄は「お前なんか、まだ歯も抜けていないガキのくせに!」と捨てぜりふ。歯の生え替わり期で、上下の前歯がほとんどない兄。開放けな歯抜け顔で、優越感に浸っていた。
(東京都大田区・永久歯、早く生えるといいね・42歳)
◎牛丼屋にて
ある猛暑日、体格のいい青年が店内に入るやいなや大声で「牛丼大盛り、汗だくで!」と注文。店員は一瞬、戸惑いながらも「つゆだくですね」と冷静に対応していた。
(相模原市・彼の方が汗だくだった・66歳)