新幹線つばさ 車内販売 斎藤 泉さん その1 |
つばさに乗ってみたいと思わせてしまうのはスゴイと思います。以下は引用です。
お客さまにとっては、私は通りすがりの車内販売員A。
でもひと時をお互いに心地よく過ごせたならどんなに素敵でしょう。
そんなお客様との「一期一会」にかける思いが、結果的に、
「百分間で弁当百十二個販売」という実績につながったのです。
一瞬の出会いを大切にしたいという思いの原点は、
学生時代のキャンプでのアルバイトです。
最終日にリーダーが子どもたちに贈った
「同じ仲間とキャンプファイアーを囲むことは二度とい。
でも思い出はいつまでも心にしまっておけるんだ」という言葉です。
販売員Aの私が心がけていることは、お客さまにいかに「心地よく」過ごしていただくか。
車内でお客さまとの出会いのチャンスは、たった十回程度です。
だから、商品に視線を向け、財布を手にしたお客様の一瞬のしぐさを見逃がせません。
「このお客様は迷っている」と感じたら、通り過ぎた後も振り向き確認。
「旅は道連れ、世は情け」。偶然の出会いがお客さまの旅のスパイスになれば、
販売員冥利に尽きます。売上は、その先にあると思うのです。
私の目標は、お客様が手にする商品を、不足なくそろえておくこと。
そして消費期限のあるお弁当などは、残さずに売り切ること。
そのためにも、毎日車内の状況をよむ必要があるのです。
ニーズを日々感じ取り、「お客さまの一歩先を想像する」ことが目標の近道。
私は、そこに、売上だけでは得られない、充実感を味わっているのです。