国際的な舞台では「行間を読む」はない 中野信子さん |
「不意の数秒で願い事ができるというのは、いつも意識が夢や目標に集中しているから。脳は強くイ
メージしていることを実現しようとする働きがある,国際的に活躍している人は、こういうことがとて
も上手です」
仕事で結果を出す人ほど、自分自身とプライベートな時間を大切にしているということだ。
何より中野さんが日本人に足りないと思うのは、彼らが持つ、逆境さえ利用するという強さだ。
「とにかくずぶとく、逆境も自分の糧にしてしたたかに生きる。ただこれは、彼らが脳の使い方が上手なだけで、憤れれば誰にでもできます。もう駄目だと思っても、考え方次第で活路は幾らでもある。 脳科学の面から、皆がそれに気づくお手伝いをしていけたらと思っています」。
医学博士/脳科学者。東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻修了。フランス原子力庁サクレー研究所でのポスドク(博士研究員)経験を経て、執筆活動を開始。脳科学の基礎をふまえつつ、「人間」についての研究を深めている。