アフリカと文明社会の間に |
[現地入りして驚いた。ケニアのナイロビはビルが林立する美しい大都市で、欧米の影響を感じたね」と片寄さん。一方で、奥地に入り基地の建股が始まると、せっかちな日本人と、悠然と生きる現地の人との働き方のペースの違いが浮き彫りになった。「トシはどうしてあんなに怒るのか」と労働者たちに反発され、「アフリカではやはりアフリカ式にポレポレ(ゆっくり)と仕事をするべきなのだ」と気付いたそうだ。
歌は苦楽を共にした仲間からの皮肉と愛ある贈り物だった。「どの人も、歌い、踊れる洒落者でした」
羽仁さんは話の最後、『アフリカ」と「文明社会」について、こう語った。「アフリカでは想定外のことばかり起きたが、彼らにはそれに対応できる強さがあった。原発事故を想定外だと言う今の文明社会は、スピードアップしているようで、空回りしているだけなんじゃないか」
う〜ん、背伸びが過ぎたのかもしれないですね、人類の一部は!