内田樹さんの講演会に行ってきました! 追加 |
今日は、「先生はえらい」という題目でした。
内田さんは、学校に競争原理を持ち込んではいけないと前々から言われていました。その点について、殆どのことは、内田さんに納得するのですが、これだけは合点がいかないことでした。
その理由は、閉ざされた世界に、競争原理を導入すると、自分が努力するの大変なので、級友たちの成績を下げる方向に働くそうです。なるほど、そういうこともあり得るのかと・・・
試験の前でも、必死になって覚えるということにはならなくて、試験が始まるまで、大きな声で話をし続けているそうです、友達が、覚えようとさせない努力をするそうです。
そして、消費者論理を導入すると、少ない努力(費用)で、最高の効果をあげようとする。
具体的には、いかに出席日数を少なくして、及第点をとるかということに腐心する傾向となる。
追加
今の学校は、制度的に弱い、脆弱な組織で、教師は軽んじられている。「先生はえらい」は、私の願望でもある。
日本人の学力は、下がっている。知り合いの駿台予備校の講師が、素点で比べると毎年、平均で1点ぐらい下がっている、自分の実感でもそうである。20年で、20点は大きい。
国際的な経済競争に勝つというグローバル人材とは、互換性がきく人材(誰でも良い)である。
真のグローバルは、世界の人と手を携えて、協調することにあるのではないか?アジアの人たちは、みんな困っている。「さあ、競争だ」と発想することがグローバルではないだろう。
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内田先生の言うことだ、と思えば、こんなものでしょう。一面本質を突いているのだろうけど、どこか突き放したようなもの言いが多いので、腹に落ちないこともありますね。
まあ、いろいろな考え方があってしかるべきですが。
理由は、採用テストの倍率が2倍前後(大阪の場合)で受かりやすい。
もし、採用テストに落ちても臨時講師ができる(講師は慢性的人手不足)。
それでめでたい開設記念フォーラムでは、過激、刺激的な講演はしないのでしょう。