大前さんの税制提案 概略 その計算が分からない! |
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┗━┛ 『税制改革~脳が無い「ただの増税」を止め抜本的な改革を』
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▼税制の抜本的な政策を打ち出せ
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現在の日本経済の状況からすると税率を下げるのは難しく、その中で
何とか税収を確保したいと思ったとき、政治家は結託して
「金持ちに八つ当たり」してしまえ、と考えているのでしょう。
こうした動きを見ていると、日本の政治家や役人が主導すると、
つくづく抜本的な改革策は出てこないものだと残念に思います。
米国では次期大統領選の共和党候補者の一人であったハーマン・ケイン氏が
「9-9-9」タックスプランという面白い提案をしていました。
所得税、法人税、消費税を9%に統一するという案です。
現行の所得税、法人税の税率を下げる代わりに、連邦消費税を新設しよう
というのです。
これを日本流に応用して私が提唱しているのが、所得税、消費税を10%
に統一し、法人税を20%にする、という「ダブル10+20」案です。
現行の3大税収(所得税、消費税、法人税)は約49兆円ですが、
この方法を採用するだけで2009年度の租税総額約75兆円を
カバーできる計算になります。
これに加えて付加価値税と資産税を導入するべきでしょう。
発展途上国の税制をそのまま成熟国に当てはめていると、
徐々に効率が悪くなっていきます。
所得税、消費税を10%、法人税を20%にしたら、なぜ、
「現行の3大税収(所得税、消費税、法人税)は約49兆円ですが、
2009年度の租税総額約75兆円をカバーできる計算」になるんだろう?
なんでだろう、何だだろう?