大きな筋肉使い疲れにくく 日経新聞その2 |
「肩甲骨で腕を後ろに引くと背骨が回転し、この動きがが骨盤に伝わり、脚のスイングが自然に起こる」というのがランニングのメカニズムで、この一連の動きを起こすには、骨盤を前傾させることが大前提になるという。
骨盤が前傾していれば、そこから脚を大きくスイングできる。しかし、後傾していると脚をスイングできないため、ふくらはぎに頼って脚をかくことになってしまう。
脚をスイングさせたら、体重をすべて乗せて、体の幹の真下で足を踏みしめる。そこで跳ね返ってきた力を前への推進力に変える。「脚を上や前に持ち上げる必要はなく、地面を踏みつけるだけでいい」と斉藤コーチはいう。
この際、体幹を真っすぐにして、地面にいかに体重を乗せられるかがボイントになる。ちなみに、着地の際に地面から跳ね返ってくる力は体重の3倍になる。
また、脚を骨盤からスイングさせることができれば、自然に臀筋(でんきん)とハムストリングもセットで働く。ふくらはぎの小さな筋肉に頼るのではなく、これらの大きな筋肉を使えば、疲れにくい。
斉藤コーチが説く理想の走り方を身に付ければ、ふくらはぎは太くならず、自然にハムストリングが肥大する。