大前さん ハイパーインフレに備えて |
基本的な対策は三つしかない。一つは、資源国の通貨でのタンス預金である。タンス預金の理由は、これまでの例でハイパーインフレになって取り付け騒動が起きた場合、外銀の支店も閉鎖されてしまうからだ。
二つ目は、金または金に準ずるコモディティに換えておく。すでに金は1オンス=1900ドルを突破して史上最高値を記録しているが、紙くずになりかねない円よりはよほど安全だ。
流動性の高い不動産や株でもよいだろう。ハイパーインフレになると、通貨の価値がなくなってモノが高くなる。なかでも不動産はインフレに強い。世界的に見ると東京の不動産は非常に割安になっているので、流動性の高い物件を買っておくのが一つの手だと思う。
株もインフレには通貨よりも強い。株は会社が創り出す富に裏打ちされている「モノ」であり、まともな会社の株価は、少なくともインフレ率と同じだけ上がるからだ。注意すべきは、国家が破綻したら一蓮托生でダメージを受けるような公共事業比率が高い会社の株ではなく、国家破綻の影響を受けないコンシューマー関係の会社、とくにグローバル化している会社の株を買うことだ。
三つ目は、自分に投資して「稼ぐ力」をつけることだ。世界のどこでも稼げる能力を身につけておけば、国家破綻もハイパーインフレも恐れる必要はない。
※週刊ポスト2011年9月9日号
そんな事言われても、ただ、困るだけですよね・・・
でも、このハイパーインフレしか、日本の借金地獄を解決する方法はないかもね。