フィフィ「菅さん批判は無意味」 震災報道を一刀両断! |
【選者】フィフィ
エジプト国籍を持ち、数年間の渡米経験もあるフィフィさんに、外国人視点を交え選考してもらった。
「『婚約指輪もバカ売れしてるらしい』(『週刊ポスト』4/22号)は奥が深い。きっと女の持つ動物的本能が“子孫を残さなきゃ”と思わせるんだろうね。丸一日節電に挑戦してみたっていう『電気半分で暮らしてみた』(『AERA』4/11号)は、雑誌らしい面白い切り口。速報性ではネットに負けてしまうけど、雑誌にはこういう強みがあるんだって再確認させてくれた記事だよね。1か月間ぐらい挑戦してたらもっとよかった」
同じくベストの「『絶望の現場』と『死地からの生還』」(『FRIDAY』4/1号)は写真に注目。
「毛布や布団にくるまれた100体近い遺体が、体育館に並べられてる写真が掲載されていたの。日本はテレビでも雑誌でも直に遺体を写さないでしょ? でも海外のメディアの多くは真実の姿を伝えようとして、バンバン生々しい遺体を写すんですよ。それこそ死臭が伝わってくるような写真を」
ただ日本人はそういった凄惨な遺体写真への免疫が少ない。
「だから、この包まれた遺体は、今の日本人に被災地の現実を伝えるギリギリの写真じゃないかな」
◆ベスト記事
「婚約指輪もバカ売れしてるらしい」(『週刊ポスト』4/22号)
「『絶望の現場』と『死地からの生還』」(『FRIDAY』4/1号)
「電気半分で暮らしてみた」(『AERA』4/11号)
▲ 次にワースト記事。最初に選んだ「卑怯者宰相・菅直人よ、ならば全原発を止めてみせろ」(『週刊ポスト』5/27号)は、「菅さん批判はもううんざり。わざわざ雑誌がやる必要ない」とバッサリ。『週刊文春』5/5・12号の「『危機に強い総理』は誰だ!」も同じく不毛な記事だと嘆く。
「誰が首相をやっていても一緒。これだけの大震災の対応を完璧にこなせる人なんていないんだから、こんな議論は無意味だよ」
ここまで揃って、菅首相を批判するマスコミもおかしいと思った。そんな出来の悪いバカ殿様だったら、みんなで、神輿に担ぎ上げて、実権を握ってしまったらいいのにって思うのですが・・・