日本的ソーシャルメディアの未来 |
なるほど、おじさんは、ソーシャルメディアにつながる必要がなかったのか?
中でも要注目の設問が「おじさんはなぜソーシャルメディアを使えないのか」。
答えは簡単。彼らが「企業という共同体に最適化されてしまって」、それ以外の人間関係を必要としていないからだ。
企業という旧式の共同体が機能している間はそれでまったく困らなかった。しかし21世紀の現実は違う。終身雇用が崩壊する中で、新しく誰かとつながり、交流する湯は、ビジネスでもプライベートでも必然になってこざるを得ない。
というと、だからソーシャルメディアをやりなさい、というノウハウに行きがちだが、本書はそうではなく日本社会を論じている。そこが逆に、IT音痴にとって概念を理解するためのよきベースになる。