分かってるんですが・・・分かってないじゃないか!!朝日新聞 |
特集の最後の「文化大革命を起こせ」という章は興味深く読んだ。革命の担い手として登場するのが、村上智彦医師だったからだ。カネはない。だから性根を変える。村上医師は病院のベッドと救急医療を減らし、高齢者に「健康のため、歩いて通院しなさい」と申し渡した。
お上に頼るのでなく、住民自身が率先して行動しなければならない。「夕張モデル」は日本全体にとっての教訓を示している、と同誌は分析する。甘えるな。
自分で動け。反発を買いながら、痛みを伴う改革をリードする「ムラカミ」が、日本には足りないとの見立てだ。
誰に対してもいい顔をしようとして混迷する政治。それを嘆いて済ませよう。そんな報道にも村上医師は厳しい。「マスコミは、国民は被害者で弱くって正しいという前提に立っている。だから、いつまでも話が進まない」と私に話した。分かってるんですが。〈浜田陽太郎〉
「分かってるんですが」と論説委員たるものが、しゃあしゃあと言っているようでは、偉そうなことを言う資格はないのではないでしょうか!
新しい日本を作るためには、古き良き時代の常識を打ち破らないことには、前に進まない!