老いのかたち 黒井千次氏 |
そろそろ、老いの準備を・・と言うことでしょうか?
そういう意味からは、亡くなった父親や、母の進行中の老いは、
本当に、これからの人生の教科書のような気がします。
・昨今、元気な年寄りはいくらでも見出せる。
しかし、それとは別に、では風格の備わった品位あるいかにも老人らしい老人はどこにいるか、と見廻しても、その対象者者を発見するのは簡単ではない。
・ここまで来てしまった以上、何かの手段としても役立たず、とりわけ利用価値もない今の我が年齢に正面から向き合い、その中に何が隠されているかに思いを馳せる方がより賢明であるに違いない。
見方を変えれば、そこにあるのは生きるという目的を持ち、その手段をも兼ねる刻々の現在それ自体である。この贅沢な時間を充分に味わうことが許されるのは、七十代を過ぎて更に年齢を重ねる人々の特権であると考えてたい。
書いてあることが、十分に理解できておりませんが、何か気になるので追加しました。