テレビの大罪 の書評 |
よくぞ言ってくれた, 2010/8/18
By neu753 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: テレビの大罪 (新潮新書) (新書)
全8章で特に秀逸だったのが
2 「正義」とは被害者と一緒に騒ぐことではない
3 「命を大切に」報道が医療を潰す
6 自殺報道が自殺をつくる
中でも第2章は、これをこの本のタイトルにしてもよかったのではと思う。 私自身が常々強く感じていることでもあった。この本の中では触れられていな いが、あの明石歩道橋事件。あれなどは「被害者」側に相当な落ち度があるのは 明らかなのに、メディアは全くそれに触れなかったひどい報道だったと今でも 憤っている。
不起訴に何度もなっているのに、まるで、敵討ちのように起訴をひつように求めるのも、なにか不自然な感じがします。
二度と惨事を起こさないことと、罰することは別なことを思うし、いつまでも、そのことを引きずっているのも、遺族の幸せにつながらないようにも思えます。
ここで書かれているように、安全とは、自ら守るものであるのが基本ではないのかな?
(自ら、武器を持って守ると言う意味ではなく)
大勢の人が集まれば、ある程度の危険を予知する感性も必要なのではないでしょうか?