ゆるゆると楽しむ 南アフリカ 日経新聞 |
こんなところで目をつりあげるのは大人げない。こういうゅったりとした時間の流れに身を任せるのが、正しい人の営みなのではないかと思えてくる。獲物を逃がしてしまったら、次の獲物がやってくるまで何日でも待つのと同じように、バスを逃してしまったら次の便を待つしかない。
その点は懐の深いアフリカの人々を見習うしかない。いらだてば、いらだつほど、人生がつまらないものになる、ということなのだと思う。
南アフリカを率いるブラジル人のパレイラ監督が開幕前にこう話している。「重要なのは試合を楽しむことだと選手に話している。幸い、南アフリカの人間はブラジル人に似ていて、何かを楽しむことに関しては卓越している。何でも楽しんで人生を送っている」
人に当たれば、ほほ笑みに当たる。同じアフリカのコートジボワールを指揮するエリクソン監督
(スウエーデン)がこう言っている。「チーム内にいつもスマイルがある。バスでの移動中もトレーニング中も常にジョークがある。この快活さは私が知っている欧州のチームにはなかったものだ。これは彼らの持って生まれたものであり、彼らの精神性の表れだ。おかげで私は非常に楽しい日々送っている」
おそらく、この文化、人生観を受け入れ、ゆるゆるの人生を楽しめる度量のある監督でないとアフリカでは成功しない。(吉田誠一)
今の日本に一番欠けているところかもしれませんね!・・・
ゆるゆると生きるか、余裕があるから、無いからの問題ではないのでしょうね!