凄い才能ですね、細川護煕さんは! |
「市井の山居」と題された本展では、近年細川氏が精力的に制作している絵画作品をもっとも多くみることができる。また、世界的にも高く評価される陶芸作品も多数出展されており、そうした作品の数々を「ランドスケープ」と見立ててしつらえた空間が本展の見どころだ。
なかでも、公私ともに交流の深い建築史家・藤森照信氏に設計を依頼した茶室「亜美庵杜(あびあんと)」がレンゾ・ピアノ設計によるガラスブロックの空間に突如創出、しかもそれがあたかも以前からそこにしつらえてあったかのように融合している様には思わず息を呑まずにはいられない。