ベーシックインカム論 朝日新聞から |
社会保障をベーシックインカムに一本化することで、ほかの社会保障費を削減でき、公務員も大量に整理できる、と堀江氏らは主張する。これに対して労働政策研究・研修機構の濃口桂一郎統括研究員は日本の論点」に掲載した論文で、ベーシックインカム論は「ネオリベラリズム(新自由主義)とは極めて親和性が高い」と指摘する。
ペーシックインカムはもともと、福祉国家の延長線上で語られることが多かった。反貧困運動のオピニオンリーダーの一人、雨宮処凛氏も推進論者で、ブログで「ホームレス化や自殺、路上死、または貧困を原因とした犯罪を防ぐのに有効だと思う」としていう。
評論家の関礦野氏も推進論者で「いろいろな人を巻き込んで実現したい。イデオロギーや道徳の話にせず、実際的に考えるべきだ」と話す。
しかし、社会保障を専門とする研究者の間では実現性に懐疑的な声も多い。北海道大学の宮本太郎教授(福祉政策論)は「世界」に寄せた論文で「人々の就労と社会参加を支援し、支えていく仕掛けがない」として「それだけではない」としている。
「小さな政府」論者がベーシックインカムに注目するのもこの点を逆説的に見るからだ。堀江氏はブログで「実は、多くの人はもう働かなくてもよくなった状態にあるのかもしれない」という。社会総体では、すべての人に給付できるだけの富はすでに実現されていて、問題はその分配にあるのだ、と。
ベーシックインカム日本ネットマークの事務局長を務める同志社大学の山森亮・准教授(社会政策)は、議論の活発化を「堀江氏や山崎氏らインターネットの世界で影響力のある人が、プログで積極的に取り上げたからではないか」と分析、同時に「社会保障という、社会のごく一部の問題がこれだけ関心を集めるのは、社会を根本的に変える青写真を誰も描けなくなって
しまったことの裏返しでは」と話している。
面白い考え方だと思います、もうちょっと勉強しないと・・・
鳩山さんは、夢物語と言っているそうだが、あなたの言っていることはが「夢物語」だったのでは!!