東浩紀さん 諦念逆手に新たな出発 朝日新聞 |
「底ってし『かつて良かったものが堕落した』という価値観が入った言葉でしょ?
底との認識がないというよりは、そう認識することを拒んでいるかのようだ。ならば、スカスカを招いた原因をどう考えているのだろう。
「問題は市場をつかまえられなくなったこと。書き手が悪いんです」
昨秋、ウェブサービスを使った直接民主制の実現を「民主主義2.0」として、テレビ番組で提唱した。政策ごとに賛否を問う住民投票のようなしくみが地方自治体レベルなら実現できる、とした。予想外の手応えがあった。
「もともと日本に民主主義なんて根づいてなかったんだから、根本から考え直せばいい。世界で先例となるような構想を、20年、30年後に向け打ち出すべきでしょう」。現在を底と呼ぶことを拒否み、「新たな出発点」だと繰り返した。諦念を逆手に想像力を駆使する、批評家の決意表明に違いない
この頃、ゲンロンはスタートしかかっていたのですね!!