すでに、のせられています! |
学研から発行されている児童向けの学習雑誌『科学』『学習』が休刊になるというニュースを耳にした。この2冊の雑誌にはお世話になった人もたくさんいるのではないだろうか。
特に「科学」は、毎号いろいろな実験や観察グッズが付録についており、楽しみながら学ぶことができた。「『科学』を毎月買ってもらえる家の子に生まれたかった」と、筆者は何度も思ったものだ(これが、後々理系が苦手になり、文系に進む要因になっているかどうかは定かではない)。
最近、そんな子供の頃の夢を今も抱き続ける大人たちの間で、密かな「科学本ブーム」が起きているのを、ご存知だろうか?
代表的なものが、同じ学研から発売されている『大人の科学マガジン』だ。タイトル通り、大人向けの科学雑誌である。
この本の特徴は、なんといっても豪華な付録にある。たとえば最新号のVol.26では、なんとミニエレキギターが付いてくるのだ。本物のギターは6弦だが、このミニエレキギターは4弦仕様。しかしギターはギターだ。
もちろん、自分で作らなければならない。実際に作ってみると、ピックアップ(弦の振動を拾う部分)のコイルまで手巻きするといった手工業ぶり。およそ1時間30分ほどで完成した。
スピーカーを内蔵しているため、アンプがなくても音が出せるというのも心憎い。本物のエレキギターに比べると音が貧相なのは仕方ないが、ちゃんとオーバードライブがかかった歪んだ音になり、ロックな気分に浸れる。ちなみにお値段は3675円とお手頃である。
大人の科学マガジンのバックナンバーを見ると、「4bitマイコン」や「二眼レフカメラ」「テルミン」「蓄音機」「平賀源内のエレキテル」(!)などなど、そのラインアップだけでもただの雑誌ではないことがわかる。
子供の頃に『科学』を買ってもらえなかった筆者のような人にとっては、全シリーズを揃えておきたいくらいだ。
大人の科学マガジンは、ムックという不定期刊行の雑誌のため、大手書店などではバックナンバーが揃っているところもある。なお、次号は8bitマイコン「Japanino」が付録。4月下旬の発売予定となっている。