日本の宝は日本のカネで育てよ |
その際に鍵を握るのは日本による日本企業買収は加速しそうな気配だ。米国のベンチャーキャピタル(VC).も将来性のある日本の新興企業には投資を惜しまない。
海外からの資金は中小・新興企業にとって救いの手とな、そもそも潜在的な成長力を執つ企業に必要なのは融資でなく出資。だが、この道は融資以上に狭い。日本のVCも事業再生ファンドも投資のため、の資金が不足している。
一方、知名度のある大企業や金融機関は疑わしい成長ストーリーを掲げて易々と増資の年金マネーだ。米国ではVCや事業再生ファンドに対する資金の出し手の主役題年金基金。運用資産の一定比率をこうしたプライベートエクイティ(PE)に充て、サターンを高めることを狙う。
カリフォルニア州職員年金基金は株安などで運用成績が悪化したのを受けて、PE投資を拡大しっつある。.このため、一時急減していたVCや再生ファンドの企業向け投資も宵び勢いが増してきた。
日本の企業年金もPE投資に動く機運があったが、金融危機で風向きが変わった。運用成績の悪化は「安全」な国債志向につながっている。
公的年金も含めた年金資金の有効括用は日本の成長に貢献しうる。年金資金を背景にVCや再生ファンドが有望企業龍出資し、世界的な販路開拓など適切な経営アドバイスをしていく。企業が育てばそれが年金の収益率向上にもつながる。そんな好循環を生み出していくべきだ。(冬至)