自由に生きる 自在に生きる 森 博嗣著 |
今の日本は基本的に自由な国だけど、実はみんな「不自由」を感じている。なぜだろう、その問いにこの本は明確に答えている。
いくつか気に入った文章を引用。
自由になるには、その覚悟が必要だ。(P.61)
「空気を読む」ことにあまりに熱心になっていると、「空気さえ読んでいれば安心」という人間になる。(P.85)
目指すものが自由であるなら、目指す姿勢もまた自由である。そういう不思議な連鎖が自由の特性だといえる。(P.89)
抽象的すぎてわからない?それがもう勘違いである。抽象的だから理解できるのだし、具体的すぎてわからないものが多すぎるのだ。(P.107)
「みんなと同じことをしない方が得だ」(P.115)
「個性的に生きること」が、「自由に生きること」に限りなく似ている(P.123)
好奇心は、「自由」の非常に大きな効用の一つだろう。(P.138)
具体的なものに拘ってはいけない。見つめるべきは、自分の立ち位置であり、自分の周辺の環境である。P.181
その中でも一番のお気に入りは、次の言葉。
非合理な常識よりも、非常識な合理を採る。それが自由への道である。(P.126)
非合理な常識が多すぎる。
なんだか、読んだ気になってしまいますね!