コンサルタントの仕事 |
それは暗闇の中を自分のサーチライト一つで進んでいくようだという。本質に行き当たるまでに、知りたいことを一点だけ深堀してどこまでものめり込め、と。
大石さんはそれを、自身が好きな登山のやり方に例えた。
「山に登ろうと決めたら、いきなり行きたい山を目指す。訓練をするにしても、目標のない訓練はしない。今の自分が持っている知識や体力で、まずトライするんです。
やりたいことを最優先し、ダメだったらそれから学んでトレーニングすればいい(笑い)。今までに答えがないことを考える。それが働く力をつけるのだと思う」周囲をうかがわない。徹底的に考えた上で自分の考えを信ずる。
知の借り物はしない。穏やかな笑顔から、尖った言葉があふれる。指示待ち人闇を脱出する勇気がわいてくるようだ。
★おおいし・てつゆき●1975年生まれ。慶鷹義塾大学環境情報学部卒業後、アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチユア)入社。戦略グループのコンサルタントとして、全社戦略の立案、マーケティング、営業革新などのプロジェクトに携わる。就職支援のベンチヤⅠ起業を経て、2004年に(株)ティンバーフィンパートナーズを設立し現職。