日本の時を止めるな 大機小機より |
今ある銀行やコンビニなどとの競争にさらし、あくまでも自由競争を通じて新金融や新サービスを作り出すことが民営化の狙いだったはずだ。議論の始まった10年前に逆戻りした思いを強くする。
いくら政権交代があったとはいえ、国家外交の歴史を無視し、巻き戻すかの言動は相手の目に奇異に映って当然だろう。
13年前の住専処理の泥沼を連想される日本航空の丸画抱え再建、早くも新政権のあちこちから出てきた赤字国債の発行容認論と、時代後退を想起する出来事が多すぎる。
特に財政危機下での安易な赤字国債容認論は、気にかかる。長期金利は10月にじりじり上昇、株式相場の低迷を誘っている。海外では将来の日本国債のデフォルト(債務の不履行)懸念や格下げの妥当性を指摘する声も出始める。