豊田泰光さんのコラム |
マイナー行きというわけではないが、日本でいう不振による2軍落ちに似た状態だ。
9月で29歳になる。本格派の投手が球威に頼れなくなり、変身を迫られる年ごろでもある。しかし、私はシーズン前の「手続き」を踏必なかったことが関係しているのではないかと思う。
野手と投手では事情が異なるが、選手の入れ替わりが激しいメジャーではなおさら、自己の立ち位置の確認作業が重要になる。その場にいられなかった松坂のハンディは小さくなかったように思う。
故障者リスト入りする前の登板で、先頭打者に本塁打を喫した。悪くない球で、気合も入っていた。なぜ打たれたか、本人もわからなかったと思う。周囲はそれだけ速く動き、変化している。なんだかんだいっても、やはりメジャーはメジャーだ。
昔から野球選手は1月になれば自主トレ、2月はキャンプと、判で押したような暮らしをしてきた∵」の退屈な恒例行事にも、長く続いてきただけの意味はある、ということになるだろうかか。(野球評論家)
イチローの春先の不振を、年齢説を唱えた人だから、あてにはならないけど?
でも、基本的には、的確な指摘が多いです。