23日朝のテレビでやっていた!ギネスに挑戦! |
東京都の中心部を走る「東京マラソン2009」が22日行われ、3万4971人がゴールを目指した。連続フルマラソンのギネス世界記録に挑戦していた65歳の市民ランナー楠田昭徳さん(さいたま市)が3時間55分35秒で完走し、52日間連続で記録を上回った。けがを乗り越え、周到な準備をして臨んだからこそ、達成された。
ゴールした楠田さんは目を閉じて達成感をかみしめた。「うれしいときは泣かせてください」。タオルで目を押さえながら52日間を振り返った。「短かったというか、長かったというか、複雑な心境です。明日、明後日はハーフぐらい走った方がいいとアドバイスをもらっているけど、まあ5キロぐらいにしておこうかな」と笑った。
3時間55分35秒はこれまで52回走ってきた中で最速のタイム。5キロごとのラップは28分前後をキープし、30キロを通過したところから少しずつペースを上げていった。「沿道では妻や息子、支援してきてくれた皆さんの顔がしっかりと見えました」。安定した走りをキープして4時間を切った。
これまでの51日間はタイムでなく、継続することを最優先してきた。しかし、この日ばかりは、ひそかに3時間台を狙っていた。記録挑戦のきっかけとなった昨年4月の「51日連続フルマラソン完走」のイタリア人男性も、最終日に3時間45分13秒の最速タイムで記録を達成している。ライバル心がわかないわけがない。しかし、健康を心配する周囲に気を配って、最終日に速く走ることは心に秘めていた。
雨の日も雪の日も走り続けた。朝7時に自宅近くの別所沼公園をスタートし、1周923・2メートルの周回コースを45周と651メートル走るのが日課となった。けがにも苦しめられた。ちょうど中盤の25日目に左足の肉離れに悩まされた。家に帰ると足はパンパンに腫れ、つえがないと歩けない状態だった。しかし「これっぽっちもやめる気はなかった」。走りながら驚異的な回復を見せた。
あの懐かしい別所沼を走ってのですね!
印象に残ったのは、楠田さんの何か、侍のような凛々しさというか、品格漂う雰囲気がとても素敵だったからです!