池上式書籍広告活用例 |
ジャーナリストという職業上、自分にとって本は欠かせない情報源の一つです。家の近くにある二軒の書店には毎日顔を出しますし、ターミナル駅のそばにある大きな書店にも週に二、三度は行っています。ただ、これだけ書店に足しげく通っていても、やはりフォローきれない書籍情報はたくさんあります。そこや大いに活用しているのが、新聞の書籍広告です。店頭では気づかなかった新刊書、一般的な書店では取り扱っていないような専門書など、書籍広告には思いも寄らない本との出合いがあります。また、週刊誌や月刊誌など、を購入するか否かも、
新聞広告に掲載された企画タイトルを決め手にしています。
☆国際博勢や社会事象も広告から読み解ける
新聞は情報の宝庫といわれていますが、それは記事だけに限らず、広告も含めでのことだと思っています。私は七紙の新聞を購読しており、毎日隅から隅まで目を通していますが、書籍広告を読んでいると、本当にいろんな事象が見えてきます。世の中のトレンド、流行はもちろん、例えば出版社が元日の新聞各紙に載せる書籍広告の内容を比較することで、それぞれの新聞の読者層が浮かび上がってくるなど、実に興味深いことが分かります。朝日新聞の場合でしたら、知識欲が旺盛で、心底本が好きという読者が多いようですね。
いろんな意味で、書籍広告をチェックするのは楽しい。多くの方に、この吾籍広告と本を読む醍醐味を実感していただけたらうれしいですね。
フリージャーナリスト池上彰氏
73年NHK入局。記者として、事件・事故、教育、災害、消費者問題
ニュース」のお父さん役を務め、05年3月に同局を退職、フリーに。
方J(集英社)、r記者になりたい!J(新潮文庫)など著書多数。
おっしゃることは、よく分かりますね、私も書籍広告はよく見ます。