実家に帰った時に、静岡新聞の広告で知りました。
静岡新聞の新書なので、失礼ながら、期待していませんでしたが、
本名につられて買ってしまいました!!
それに、ページ数も少ないのに、高い860円もします!
でも、読んでいるうちに、中野孝次さんの著作の編集者でもあったことを知ると、俄然、興味が湧いてきました。
それに、いわゆる豪華な別荘でなくて、1000万未満の山小屋風であることも、現実味がありました。
土地は、親父さんが、購入して、別荘を建てる間もなく、急逝されて残されたものです。
・すべてが感じることであって、そうした感覚は残念ながら仕事の場には殆どなかった。将来のために今を犠牲にすることが、我慢できなくなってきた。「理屈」を積み上げた結果で、「今を生きること」は、酸欠気味の部屋に閉じ込められているような気分がした。
感じることは、今しかありえなかった。「将来」のことを「今」感じることはできない。この先のことよりも、「今、この瞬間」がとても大切な気がした。
「まるで一直線のように、過去があり、現在があり、未来があるのではない。あるのは今、この瞬間だけで、今を全力を生きていかなければならないのだ」
作家の中野孝次さんが存命の時、ある本を書き下ろしていただくため、何度か横浜の港南台にあるお宅にお邪魔したことがある。中野さんは本のテーマでもあったのだが、何度も何度も強くそう話してくれた。
・だが、間近で見る富士山は筆舌につくしがたいほど美しかった。すべての短所を差し引いても、その荘厳な美しさには余りあるものがあった。
・こういう大雑把なところが、静岡県人の気質なのかもしれないと思った
・「オレビールが好きだろう。でもな、本当に好きなのは、ビールじゃないことに、年をとってから気づいたんだ。・・・で、オレが好きなのは、実はビール自体じゃなくて、ビールを飲むことを想像しているそうした瞬間なんじゃないかと思うわけだよ」著者は、月刊誌「SINRA」の編集長をしていたそうです
追記 2018/05/08
どんな、小屋だったのかな、記憶がないな・・・
もう一度、読みたくなりましたけど、どこに?
また、この本を買ってしまいました。 追記しているのは2018/06/11ですが、少し前です。
ログハウスにキットみたいですめ、最初のは、キット自体は837,900円だそうです。
最終的には、ログハウスのキット・ペレ50にして、コンポストイレにするなど、工夫はすれども、総工費は、600万を超えたとか」
追記 2018/08/19
・もちろん、H・D・ソローの「森の生活 ウォーデン」は読んだ。・「人にとって本当に必要なものが、小屋にに住んでみて初めて分かった。それは、本と友人、そして音楽と信仰である」
・「こうしてわれわれは、自分の生活を後生大事に扱い、変革の可能性を否定しながら、徹頭徹尾追い詰められて生きなくてはならない。これがただひとつの生き方だ、というわけだ。ところが実は、ひとつの中心点からいくらでも半径がひけるように、生き方はいくらでもあるのである」
・「大抵の人は、家とは何かということを考えてみたことがないらしく、隣人と同じような家を自分も持たなくてはならないと思い込んだために、一生、しなくてもいいはずの貧乏暮らしを強いられている」
・「要するにわれわれが簡素に、また賢明に暮らす気になれば、この地上で自分の身を養っていくことは苦痛であるどころか気晴らしにすぎないことを、私は信念と経験に照らして確信している。<中略>人間は額に汗してパンをかせぐ必要などないのである」
・「なぜわれわれはこうもせわしなく、人生をむだにしながら生きなくてはならないのであろうか?腹も減らないちから出しする覚悟を決めている。今日の日付ある仕事といったところで、我々は重要な仕事など何一つしてわきないのである」
・「私が森に行ったのは、思慮深く生き、人生の本質な事実のみに直面し、人生が教えてくれるものを自分が学びとれるかどうか確かめてみたかったからであり、死ぬときになって、自分が生きていなかったことを発見するようなはめにおちいりたくなかったからである。人生とは言えないような人生は生きたくなかった。生きるということがそんなにも大切だったから」